【 活動について 】

 沖縄に限らず、世界中の地域には誇るべき先人からの智慧が残されています。反面、豊かな国では恵まれた環境に置かれることでその教えを忘れたことで、多くの問題が表に出ています。
 沖縄では戦後にいち早く食の欧米化が進み、平均寿命の延びが他府県に比べて小さくなりました。東京大の渋谷健司教授らの研究チームが算定した2015年時点の平均寿命(男女平均)が沖縄は81・9歳で、都道府県別の順位は46位へと低下、特に65歳以下の働き盛りで元気であるはずの年代で死亡率が上昇していることが沖縄の平均寿命の順位を落とした原因と指摘しています。
 沖縄では、アメリカ占領下の1960年ごろから肉の加工品などが海外から流入、野菜や芋類中心だった食事が肉類の多い食事に変わり、県民の摂取カロリーに占める肉と脂肪の割合は急激に上昇、70年以降は国が定める脂肪適正値の上限を超え続けています。全国平均よりも短命な世代は脂肪摂取が急増したこの10年間に成長期を過ごした世代で、その下の世代は幼少時からファーストフードなど加工肉と高脂肪食を多く摂取しています。
 沖縄で受け継がれてきた食の知識と食材を取り入れ、現代の新しい知識を加えてより良いものにすることが今の時代ならできます。健康で生き生きと過ごすには日常の食事、心の状態、運動と休養のバランスを整えることが大切ですが、先人から受け継がれた知恵と最新の栄養学によりその方向も見えてきました。【 沖縄の健康を学び広める会 】では、食事、心、運動と休養の観点から日常で活用実践できる情報をホームページやブログ、勉強会などの活動を通してお伝えします。出来るだけ多くの方が心身ともにより健やかになり、生き生きと人生を歩めるようお手伝いをしていきたいと願っています。

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